INAXトイレのサイホン管の折損による水漏れは水道屋ならお馴染みのトイレトラブルです。
下の画像の赤丸の土台から赤矢印の棒の根元からぽろっと取れてしまい、タンク内に溜まった水が便器の中へ全て流れ出てしまいます🚽
画像のように完全にぽろっと取れなくても、ヒビが入っているだけでも水漏れします。
※ヒビの場合は頂部の穴から中を覗いて、サイホン管内部の底に水が流れ出ているかどうかで判断します
本来ならばサイホン管を交換するべきなのですが、当店でも手持ちの部品がない場合などに応急処置としてこの方法を用います。
トイレが1つしかないご家庭で、この状態のまま部品入荷まで待って下さいというのも酷なので🤔
サイホン管補修に必要なもの
■必要な物
- ガストーチ
- 呼び径16の塩ビパイプ(VP管)
- 塩ビパイプカッターまたは塩ビ用ノコギリ
- 水道用塩ビ管接着剤
サイホン管補修のやり方、手順
■やり方
- 折れたサイホン管の棒をタンク内から取出します。
- VP16を10cmくらいの長さに切断します。
- 切断したVP16の片側先端から5cmくらいまでをガストーチで炙って柔らかくします。
- 折れたサイホン管の中に通して、VP16の管端をサイホン管の端に合わせます。
- 指などを突っ込んでVP16の外径がサイホン管内径にピッタリになるように管端から2cmくらいの範囲を拡げます。
- VP16が冷めて硬くなる前に抜き取ります。
- もう一方の管端も同様の手順で拡げます。
- VP16の炙って拡げた片側の外面とサイホン管の棒の下側内面(差し込み代分)に塩ビ用接着剤を塗布します。
- 差し込んで接着します。
※接着していない側のVP16がサイホン管の棒の管端から1〜1.5cmくらい飛び出るように差し込みます - もう一方も同様に接着剤を塗布してタンク内に残っている土台(こちらも接着剤塗布)に差し込みます。
※底まで差し込むとオーバーフローした際に水の逃げ道が無くなるので、差し込み過ぎはNGです - 接着剤を乾かして完成!
以上が補修方法の手順です。
ヒビの場合はパテなどで補修することも可能です。
水道屋でないと所持していない物が多いので、最初から業者に依頼したほうが無難かもしれません🤨