「戸建2階のトイレが2回立て続けに流すと溜まってくるので見てもらいたい」というご依頼でした。
1.詰まり状況の確認、原因調査
現場到着後に排水テストを行ってみたところ、1回目は問題なく流れたのですが2回目で便器内に逆流してきてしまいました。
溢れ出るというわけではなく、逆流してきた水はタンクからの洗浄水の便器への流入が止まると便器内から一気に排水される(一気に引く)状況でした。
症状からしてほぼ間違いなく排水管側に問題があることが確認できましたので、続いてお庭にある排水桝(マス)を点検させていただきました。
今回の現場(住宅)のある街並みと似た雰囲気の住宅地が当店の対応エリア内でもいくつかあるのですが、その特徴としてお庭と道路との目隠しに生垣を設けている戸建て住宅が立ち並んでいます。
このようなエリアでは特に植物の根が原因となる詰まりの修理依頼がとても多くなります。
今回もそれではないかと思い各排水桝をチェックしていったところ、やはり根が侵入している桝がいくつか見つかり、その内の1箇所で明らかな詰まりの起点を発見しました。
汚水や詰まり物が溜まっているためこの段階では原因は明確ではありませんでしたが、お客様に状況を確認していただき高圧洗浄による清掃、詰まり除去と必要に応じて詰まりの根本的な原因を改善する作業を実施することになりました。
2.詰まり修理と原因特定
詰まりを除去し桝内を洗浄してみると2階トイレの排水が桝に流れこむ流路が根で完全に塞がれていました。
上の写真の茶色い塊は全て根っこです。
今回は2階トイレの流路のみ塞がれていたので他の水まわりに影響はありませんでしたが、侵入する場所によってはメインの流路を塞いでしまうので、その上流に位置する水まわり全てに影響が出ることもあります。
このままでは当然またすぐに詰まりが再発してしまうため排水桝内に侵入した根も除去しました。
除去と言っても桝内に侵入している部分を切除することしかできませんので、時間が経てばまた伸びてきて同じ状況になってしまいます。
お客様には定期的(伸びて排水の障害となる前)に切除する必要があることをお伝えし、あわせて根本的な解決策として排水桝を根の侵入しにくいタイプに交換するか、またはあまり現実的な方法ではないかもしませんが生垣を撤去する必要があることをご説明させていただきました。
最後に2階トイレの排水テストを複数回行い、問題が無いことを確認して無事に完了しました。
2階トイレの場合、1階部分で詰まりが発生したとしてもトイレの排水1~2回程度の水量で縦管を満たして逆流することはありません。
※タンクから便器への洗浄水の流入が止まると便器内に溜まってきていた水が一気に引いたのも排水管内が水で満たされていない証拠です
状況や構造にもよりますが、トイレに限らず2階の水まわりは症状として現れるまでに時間がかかることがあり、その間にも使用を継続することで詰まりが悪化していきます。
今回の場合はその間に根が成長し流路を塞ぐほどまでになって、さらにそこにペーパーなどが蓄積することで排水管内の通気不良が生じて、逆流してきたかのような症状を発生させたものだと思います。
排水はとてもシビアで、ほんのちょっとした原因でも排水不良を起こします。
予防策の一つとして定期的な排水管洗浄が挙げられます。
詰まり予防、悪臭予防、害虫予防などはもちろんのこと、今回のような根の侵入や破損などの早期発見にも繋がりますので数年に一度程度は排水管洗浄を実施されることをお勧めします。
当店では詰まり修理、排水管内のカメラ調査、排水管洗浄、排水桝交換など様々な排水工事に対応しております。
排水トラブルでお困りの方はまずはお気軽にご相談ください。
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