リピートのお客様より「トイレの流れがまた悪くなってきたので前回と同じように修理してほしい」というご依頼でした。
4年ほど前に当店で一度トイレの詰まり修理を実施させていただいたお客様で、ご事情により定期的な清掃が必要になっています。
そのご事情というのは、当店の作業実績でも過去に何回かご紹介させていただいたことのある【定常的なお薬の服用】が原因で発生する配管内への特殊な汚れの蓄積です。
糖尿病や高血圧関係のお薬を継続して服用されていると、そのお薬の作用で過剰な老廃物が排出されるようになることや、排泄物自体が変性することが原因となるようです。
これらのお薬(他にもあるかもしれませんが)を定常的に服用されることによって蓄積する汚れは経験上では主に3パターンで、
- 尿石
- 黒いスライム状の物質
- 白いメレンゲのような物質
があります。
このうちの尿石はお薬の服用に関係なく少しづつ蓄積するものではありますが、その蓄積のスピードや程度はかなりの差があると思います。
その他の2種類の汚れはお薬を服用されていらっしゃる方特有のものとなります。
これらの蓄積が原因となっている詰まりの修理は容易ではないことが多いです。
今回の現場は前回「頻繁にトイレが詰まる、繰り返し詰まる」というご依頼で修理にお伺いして、原因を探るために便器を取り外したことで【黒いスライム状の物質】の蓄積によって詰まりが発生していたことが判明し、その除去作業をさせていただきました。
そして、その後4年ほどで再び詰まりの症状が表面化する程度に蓄積してしまったようです。
この黒いスライム状の物質ですが、ゴムのようにブヨブヨしたもので、かつ質量がそれなりにあるので、配管内で剥がし取ってもその場に落ちるだけで水を流してもなかなか流れていってくれません。
また、尿石のように硬い物質ではないため細かく砕くということも容易ではなく、この3種類の詰まりの中でも一番大変な修理かもしれません。
当店では尿石除去もそうですが、これらの詰まりの場合には排水管内カメラも併用しながら修理を行うことが多いです。
そうしなければ取りきれていなかった部分があった場合に、またすぐに詰まりが再発してしまうからです。
今回の現場は集合住宅で便器を取り外さないことには排水管にアクセスできないため、まずは便器を取り外して様子を確認してみたところ、やはり目視で見える範囲だけでも例の物質が蓄積していました。

便器取外し後

排水管内に蓄積した黒いスライム状の物質
見える範囲のものを取り除き、続いて排水管内カメラを挿入し奥の状況も確認します。

排水管内検査カメラ
共用縦管までの距離は長くはないのですが、その間はくまなく蓄積しているようです。
水を流しながらドレンクリーナー(トーラー)という詰まり除去専用の機械を用いてこそぎ落とし、少しでも細かくしながら縦管まで流し込みました。

ドレンクリーナー(トーラー)による作業
管壁に薄くこびりついた汚れまではドレンクリーナーでは取れないので、お客様に続けて高圧洗浄を行うかどうかを確認させていただきましたが、前回も同様の作業で4年間問題なく使用できたということもあって、今回は見合わせました。
最後に便器を組み付けて排水テストを行い、問題がないことを確認して無事に完了しました。
当店では様々な詰まりの修理に対応しています。
詳しくはhttps://spr-suido.work/clog-repair/をご覧ください。
水まわりの詰まりや水漏れでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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