さいたま市北区に「トイレの流れが悪い」というご依頼で修理に行ってきました。
現場はマンションの一階で汚水マスもたくさんあるためどこに排水されているのか分からない状況でした。
当日はカメラを持参していなかったのもあって、排水経路の確認を兼ねた高圧洗浄作業とトーラー作業を実施しましたが改善せず、後日出直してカメラ調査を行なう事になりました。
排水管内カメラ調査
まずはあらためて排水先のマスの探索を行い、位置関係とマス内に残った汚れから排水先と思われるマスを絞りました。
マス内には上流から2本の排水管が合流してきており、その内の一方からカメラを挿入していきました。
10mほど進めていくとありました。
ここが詰まりの起点で、ペーパーの塊が排水管を完全に塞いでいました。
高圧洗浄による詰まり除去
詰まりが発見できたので、まずはこの詰まりを除去します。
作業は高圧洗浄機を使用して行いました。
ペーパーの塊を貫通するとドロドロの汚水が大量に排出されました。
排水管内カメラ調査(続)
詰まりが解消したので再度カメラを挿入します。
詰まり発生箇所よりまだ手前ですが、管底(画像の茶色い部分)には少し水が滞留しています。
上の画像は先ほどのペーパーの塊があった付近です。
少し分かりにくいですが右下が管底です。
手前側よりも水が多く滞留しているため若干逆勾配になっているものと思われます。
また、正面は突き当たり(排水は右側から流れてくる)になっていて、おそらく掃除口(スラブ下に位置するので無意味かと)だと思われる物が見えています。
ちなみにメーター数に誤差がありますが、これはカメラ本体を少し移動しているためです。
カメラが右折出来なかったので、この先は屋内に移動して洗面所に設けられていた通気管からカメラを挿入しなおしました。
手前側は問題なしでしたが、しばらく進めるとカメラが水没しました。
上の画像は水中で、上のほうの光っている部分が水面です。
そのままさらに先に進めていくと徐々に水中を抜けていきました。
先ほどの部分よりも極端な逆勾配が生じているようです。
調査は以上で、トイレから排水マスまでの間に逆勾配になっていると思われる箇所が2箇所発見されたので再発の恐れは高いです。
床スラブ下の配管であり、専有部と共用部両方にまたがる工事になるので難易度は高いですが、露出配管にするなどの何らかの改善措置をお勧めしました。
排水不良などでお困りの方はお気軽にご相談ください。