埼玉県川口市で集合住宅一室の漏水調査と漏水箇所の修理に行ってきました。
隠蔽配管の漏水は集合住宅であれば階下漏水や水道料金の急上昇、戸建て住宅であれば同じく水道料金の急上昇や水道局からの指摘などで発覚する事が多いです。
今回は階下漏水からの発覚でした。
漏水調査(非破壊)
まずは漏水箇所の調査から始めます。
漏水していたのは下階のユニットバス周辺でしたので、下階のユニットバス天井点検口から天井裏を覗いてみました。
確かに濡れてはいるのですが、漏水箇所の断定はできませんでした。
また、上階の水道パイロットメーターも目に見えては回っていませんでした。
上階にて各器具の水漏れがない事を確認した後に、いったん元栓と給湯のバルブを閉めて10分ほど放置。
その後、元栓を開けてみましたがやはりパイロットは動きませんでした。
この結果から給水管には微小な漏水もなさそうです。
続いて給湯器下の給湯管にテストポンプを接続して圧力減少の有無を確認したところ、圧が下がりました!
給湯管のどこかで漏水しているようです。
引き続き漏水箇所を特定するために内視鏡などを使用しながら調査しましたが、非破壊調査では特定に至りませんでした⤵︎
継続調査のため床開口
配管経路を目視するために目立たないキッチン下の床を開口することにしました。
ここが漏れていれば大当たりでしたが、そうはいきませんでした。
開口部から目視と内視鏡で給湯管の経路を確認、給湯器からのメインの管と各々の水まわりに繋がっている給湯管の分岐部分を発見したので、今度はその真上を開口しました。
残念ながらここも原因箇所ではありません。
分岐部を一度切断してそこから水圧テストしたところ、ようやく漏れている範囲が絞れました!
給湯管の一部更新
漏水箇所が絞れたのですがピンポイントで発見できたわけではなく、これ以上の開口も避けたいので絞れた範囲の給湯管を新しくします。
通水確認後に開口部に点検口を取り付け、キッチンなどを元に戻して無事完了です!
年数や構造など状況によっては一部の修繕や更新ではなく、全面的に更新してしまった方が良い場合も結構あります。
もちろんその分費用も嵩みますが。
当店ではお客様のご要望やご予算に応じて最適だと思われる方法をご提案させていただきます!
当店の漏水調査について
当店では主に下記の調査方法で漏水を探索します。
- 目視調査
- 目視とは言ってもただ漠然と見渡すのではなく、構造や状況を見ながら、これまでの経験と知識に基づいて疑われる範囲を絞っていきます。破壊、非破壊ともに承ります。
- 音聴調査
- 最新のデジタル音聴機を使用します。よく使われている音聴棒とは違い、一定に響く漏水音を捉えて音を増幅し、周囲のノイズをカットすることで漏水音をより明確にし、的確に漏水箇所を特定できます。また、グランドマイクを使用することで路面、壁面、スラブ下の漏水調査も可能です
- 内視鏡調査
- 主に非破壊での調査で使用します。5〜8ミリほどの内視鏡カメラを天井裏や壁裏に挿入して漏水箇所を探索します。隠蔽配管の漏水を最小限の破壊または非破壊で調査可能です。
当店では未導入ですが、他に給水管に専用のガスを注入してそのガスを検知するトレーサーガス調査というものもあります!
こちらで紹介しています。
残念ながら上記いずれの方法も100%ではありません。
漏水調査は水道屋からしてもとても難しいものです。
最後にものをいうのはやはり経験です。
一人でも多くの漏水でお困りの方のお力になれるよう、これからも精進してまいります!