さいたま市岩槻区に「水道局から漏水を指摘されたため、トレーサーガス漏水調査をお願いしたい」というご依頼で行ってきました。
事前に地元の水道屋さんに依頼して音聴や目視による漏水調査を行なったとのことでしたが、毎分0.2ℓほどの微小な漏水で漏水音は聞こえず、さらに屋外の管路の大半がコンクリートで覆われていたため発見に至らなかったそうです。
トレーサーガス調査であればこのような微小な漏水やアスファルト、コンクリート下の漏水でも漏水箇所の絞り込みが可能です。
トレーサーガス調査についての詳細は漏水調査ページでご紹介しております。
トレーサーガス漏水調査
水まわりは大半が外壁に面していて、配管経路は比較的容易に想像できる構造でした。
ボンベをセッティングして給水管内にガスを送り込んだ後、各水まわりへの飛び込み(分岐部)がありそうな所を大雑把に探っていきました。
キッチンの目の前にコンクリート製の排水マスがあり、その周辺で少し強めの反応が出ました(ここまではガス充填後、およそ10分程度)。
今回のような構造の場合、排水マス(管)に近接して給水配管されていることが多くあり他の水まわりとも距離があるため、キッチンへの飛び込みの分岐あたりで漏水が発生していると推測しました。
お客様の了承を得てコンクリートの一部を破壊し掘削しました。
排水管と不明管が近接して埋設されていましたが肝心の給水管が見当たらず、無駄掘りを避けるためにここで再度ガスを送り込んで漏洩音で給水管位置(漏水点)を特定しました。
圧力のかかった気体の漏洩音は漏水音に比べて聞き取りやすく、検知器で探索中に地中からボコっボコっというガスの漏洩音が聞こえてきて、ある程度の位置把握ができるケースもあります。
漏水を起こしていたのはキッチンへの飛び込みの途中の曲がり(エルボ)の部分でした。
目で見て分かるくらいにへの字に配管されていて長年負荷がかかっていたようです。
建築時からというよりは地震やその他の影響による地盤変動が原因だと思います。
漏水修理
漏水しているエルボの前後から一部を修理するのですが一方は傾斜が付いてしまっているうえに、基礎や排水管によって遊びもない状況でした。
同じように配管するとまたへの字になってしまうため、負荷のかからないのように配管し直しました。
トレーサーガス漏水調査に伴って閉栓していた各々の止水栓を開栓し、ガス(エア)抜きして水道パイロットの停止をお客様とともに確認しました。
その後、はつった部分を補修して無事に完了です。
ご依頼当日に漏水箇所発見、修繕まで完了し、お客様にも大変ご満足いただけました!
これからの時期は特に漏水が多くなってきます。
「水道局から漏水を指摘された」「他店で発見に至らなかった」など、水道の漏水でお困りの方は是非一度当店にご相談ください。
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