さいたま市浦和区に【トイレの水がレバーを捻っても流れず、タンク内からシューシューと水漏れの音も聞こえる】というご依頼で修理に行ってきました。
この症状とトイレのメーカーを電話で伺った時点でほぼ原因は判明しました💡
TOTOのある年代からのトイレではこの症状が十中八九発生するので、過去に数えきれないほど修理対応してきました。
その故障の原因というのが「ダイヤフラム」と呼ばれる部品です。
多くの場合10年〜15年程度でダメになります!
このダイヤフラムがダメになると、先述の「タンク内からシューシュー音」とか「タンクに水がなかなか溜まらない」とか「手洗いから水が出ない」などの症状が起こります。
TOTOのトイレはタンクのフタを開けるとフィルター清掃方法の説明書きが貼られているので、このフィルターが原因はではないかと清掃を試みる方もいらっしゃいますが、それではまず直りません!
直らないどころか手順を間違えたり、フィルターをきちんと元に戻せずに噴水になってしまったというお話しもよく聞きますので、自信の無い方はあまり触らないほうが無難だと思います🤨
ダイアフラムと追加部品の交換
当店ではダイヤフラム交換の際に手洗い付のタンクであれば2点、手洗いなしのタンクであれば1点の部品の同時交換を推奨しています。
理由はダイヤフラム交換が必要な年数が経っていると、該当の部品もほとんどの場合傷んだりダメになってしまっているからです。
もちろん絶対ではありませんが、お客様からしても何度も立て続けに修理を依頼する手間とか、出張費などの費用の削減になりますのでメリットは大きいです👌
修理を始めます。
まずはタンクのフタを外します。
外したタンクのフタの裏を見ると黒いスポンジが取れかかっていました。
これが同時交換推奨(手洗い付の場合)の部品の1つです。
「整流スポンジ」という部品で、手洗いから出てくる水が内部の樹脂タンクと陶器タンクの間に流れたり、跳ねたりしないようにするための部品です。
これが欠落するとタンク下から床面への水漏れに繋がりますので、とても重要な役割を果たしています。
陶器タンクのフタに貼り付けられていた整流スポンジを剥がして、ビニールの内フタも外しました。
外したビニールの内フタに新しく整流蛇腹を貼り付けます。
今は整流スポンジからこの整流蛇腹に変更になっています。
続いて肝心のダイヤフラムと同時交換推奨部品のもう1つ排水弁パッキンを交換します。
この排水弁パッキンも10年も経つとボロボロベロベロになっていることが多いです。
これがダメになるとトイレのトラブルではお馴染みの「便器内にチョロチョロ水漏れ」に繋がります。
下の画像の赤線が外したダイヤフラムで青線が排水弁パッキンです。
このタイプは排水弁パッキンが大、小用2枚付いています。
排水弁パッキンもやはりフチがガビガビになっていて、ヒビ割れもたくさんありました🤦♂️
それぞれの部品を新しいものに交換して、タンク内に元どおり組み付けました!
作業後に通水して動作をチェック✔️
シューシュー音も消えて、水もスムーズに溜まるようなりました👏
無事解決です!