千葉県鎌ヶ谷市に「水は問題ないがお湯の圧が弱い」というご依頼で調査に行ってきました。
5年以上前からのお悩みで、その間に給湯器を交換(号数アップ)してみたり、その他複数の業者さんに相談されたそうですが解決に至らず当店にご相談いただきました。
圧に関する問題は地域や建物の構造(給水方式)、管種などによっても左右されるため、漏水や排水つまりよりも難易度が高いと思います。
お客様には「当店でもお力になれるかは分かりませんが一度見に伺います」というお話しを事前にしていました。
1.給水、給湯圧の確認
現地到着後まずは実際にどの程度圧が弱いのかを確認しました。
お風呂、洗面あたりは弱いと言えば弱いけど極端な感じはしませんでしたが、キッチンは明らかに弱く感じました。
給水側はお客様から事前に伺っていた通り全く問題ありませんでした。
2.原因調査
給水圧には問題がなく、給湯圧が以前より弱くなったという場合には
- 給湯器の故障
- 各ストレーナーつまり
- 給水管の一部または給湯管のつまり
などが考えられます。
1、2についてはそれぞれ他社様で給湯器交換(号数アップも)、ストレーナーの点検、清掃を実施済みなので除外です。
残るのは3のつまりです。
パイプシャフトで確認すると給湯管には銅管を使用していたので錆によるつまりはほぼ考えられず、そうなると原因として濃厚なのは水道メーターから給湯器までの給水管(鋼管)になります。
例えばキッチンのみ給湯圧が弱いというケースでは、他の水まわりへお湯を供給している分岐部よりキッチン側に原因があると推測できます。
今回の場合は全ての水まわりの給湯圧が弱いという状況でしたので、つまりが原因であるという前提ではその点からも原因箇所はある程度絞り込めます。
給湯器までの水圧に問題がないかどうかを確認するために、給湯器と給水管の接続部分を外してバケツに吐水してみたところ、やはり給湯器に入る以前に水圧が弱くなっていました。
現場は集合住宅でパイプシャフト内に水道メーター、給湯器が設置されていてメーターから給湯器までの間の給水管の距離は短いです。
その中でより錆などの腐食が進行しやすい部分となると、異種金属接続されているところです。
この現場で給湯器手前の異種金属接続となっていたのは給湯止水バルブの前後のみでした。
3.内部の点検、給水管一部交換
外観では判断できないためバルブ上の給水管を取り外してバルブ内をつついてみました。
感触では完全につまっていましたが、つついているうちに通ったので一度元に戻してフラッシング後に通水確認してみたところ見事に給湯圧が改善しました。
劇的に良くなりましたがかなり痛んでいることは明白でしたのでお客様と相談の上でバルブと前後の管の一部を交換することになりました。
取り外した既設のバルブ内を覗いてみると、先ほどつついて開いた小さな穴が見えます。
上の写真はつついた後の状態ですので、作業前はこれよりも小さな穴だったということになります。
これでは圧が弱くなるのは当然です。
4.最終確認、完了
給水管一部とバルブ交換後にフラッシングして通水確認しました。
給湯圧は先ほどよりもさらに改善しました。
その後、一通り水まわりの異常が無いことを確認して無事に完了です。
5年来のお悩みが解決してお客様にも大変喜んでいただけました。
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