「2年前に高圧洗浄を実施したが改善せず、排水管内の調査をお願いしたい」という管理会社様からのご依頼でした。
現場は集合住宅の一室で、症状はキッチンの流れが悪く多量の水を流すと隣にある洗濯排水口から逆流溢水するというものです。
１.排水管内カメラ調査
症状と位置関係からして洗濯排水の下流側に問題があることは間違いないので、ひとまず洗濯排水口から管内調査カメラを挿入しました。
排水管内カメラ画像①
排水管内カメラ画像②
縦から横引き管に到達して間もなくカメラが水中に入りました。
本来は排水していない時には管内に水は溜まっていませんので、この下流側で詰まりが発生しているか構造上の問題かのいずれかになります。
カメラを進めると写真②のとおり管径半分ほどの滞水に減少し、さらに進めると完全に滞水が無くなりました。
滞水が無くなった地点には詰まりの原因となるような物や汚れの塊はありませんでしたので、今回の排水不良の原因は構造上の問題（逆勾配）であることが判明しました。
こうなると改善方法は勾配不良箇所の排水管の改修工事しかありません。
管理会社様に状況を報告して承諾を得て排水管改修工事を実施することになりました。
２.排水管一部改修工事
状況によっては床を解体するなど大掛かりな工事になる場合もありますが、今回は幸い1階であったことや床下への侵入口がすでにあったのもあってそこまで大掛かりな工事にはならずに済みました。
工事前の排水管
床下から問題の排水管を確認したところ見た目で逆勾配になっていました。
調査で問題のあった区間の排水管を撤去して新たに配管し直しました。
施工完了後に排水テストを行い排水に問題がないことを確認して無事に完了です。
当店では詰まり修理はもちろん、繰り返し発生する詰まりの原因調査や問題点の修繕まで承っております。
排水トラブルでお困りの場合にはお気軽にご相談ください。
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